英会話難民

TOEICの平均スコアは毎回ほぼ540〜570あたりらしい。手元のデータによれば、445から545の間にボリュームゾーンが入っているようだ。このあたりのレベルが英会話スクールにいる人たちの平均値とも言えるかもしれないというのが、実感値。それは、なぜか。
平均値よりすこ〜し上の570〜650あたりというのは、英会話スクールでは、グループレッスン(文法もきっちり抑える内容で、どこでもほぼ稼ぎ頭。なのでたいがいのスクールではこれを取らせたがる)のテキストのほぼ一番上あたりに該当する。それが終わるとさて、どうします?とカウンセラーのお世話になる=営業かけられる。実際、そこから、どうするか? 仕事に使いたい人はビジネス英会話のコースに行く。海外留学の準備などの人はディベートなんかのクラス(これはハイクラス)へ。趣味の域でという人はチャット感覚のクラスで台詞オウム返しの喋り場へ(たいがい昼間に設定されているのでセレブな奥様が多い)。仕事には使わないけどという中途半端な会社員は、つまり行き場がない。私が以前いたスクールでも、そういう人はみな、辞めていった。どこへ行ったのか?はわからない。英会話のレッスンを続けているのだろうか、それとも諦めてしまったのか。なかには、スタバとかでネイティブの外国人個人講師にレッスンしてもらっている人もいたけど、それは神戸という土地ならでは、かも。文法をひととおりマスターしたとはいえ、まだ、流暢には話せない、もうすこしきっちりトレーニングすればひとり歩きもできるかも……そんなレベルが600というあたりなのだ。実は、ここにぴったりとくるスクールはなかなかない。みな、辞めていくということは、それだけ、英会話難民となって流浪している人々がいるということなのだ。

 mixiやブログでも、このレベルの人をみつけるのは意外と難しい。これより上の人はわりとすぐに見つかる。アドバイスとしてバリバリ書き込んだり、きっつい指摘してくれたりするからだ。体得してしまった人にとっては、「えーこんなのもわかんないの〜、ばっかじゃない」と思ってもそれは仕方のないことだろうな〜といろんなカキコを見て思う。ま、優しく書き込んでくれる人もたまにいるんだけどね〜。炎上しているのなんかを見ると、わりと日本語の「言い方」が原因となっていることがあって、ちょっと笑える。
 一方で、それより下の人を見つけるのもわりと簡単。なぜなら「○○スクールへ行き始めました☆ 一緒のかた、情報交換しましょっ♪」なカキコはどこのスクールの板でもすぐに見つかるし、更新もかなり頻繁だからだ。
 かくして、英会話難民はまたも群れを離れて歩かざるを得ない。プライドもそこそこあるためか、群れたくない、微妙にレベルが違うと会話力が変わってくるせいか群れることができないのかもしれない。初心者ほど、みなが抱える課題が一緒なわけではないし、上達のTIPSも人それぞれ変わってくる頃なのだろう。

英会話難民のひとり、私が始めたGabaという選択。さて、難民レベルから脱出することは可能なのか? はてなで日記として綴っていこうと思う。