えでぃたーの遠吠え

 けれど、同世代の微妙な勝ち犬として、フリーライター氏にはもうひとふんばりしてもらいたかったというのが本音だったりする。私情は禁物、ごもっとも。だがえでぃたーだって人間だからね。夢を自分の手でたぐり寄せるまでは、顔にツバ吐かれてもやるわよ、くらいの気概を持ち続けて喰らいついてきてほしかったよなぁ。書く苦しさ、創る辛さに押しつぶされて、結局は自分の足で歩くことをやめてしまったように思えてならない。だから勝ち犬は…!なんて言われても、こういう場合「ハイ、素直に犬小屋へ帰っちゃいました」と、しっぽを巻いてクーンクーンと悲しげに泣く仲間の犬の後ろ姿を、せめてあまり見えないように大きな体で隠してやるしかできません。
 子どもや近所の皆さんとの日常どこにでもあるフツ〜のお話を、軽妙なタッチで、しかも計算された構成でおもしろ〜く書けるライターなんていないかなぁ。ギャラやすいけど。